潤活日記

超還爺のサイクルライフ

廃線危機迫るJR久留里線を辿る

珍しく今年のゴールデンウィークはいくつか予定が入り、その合間にロードバイクのタイヤ交換やメンテしたりと充実した連休を過ごせました。



ライドとしては先週のJR南武線に続き今回は千葉県のJR久留里線を巡りました。


久留里線は、千葉県の海沿い木更津駅から内陸部の上総亀山駅までの14駅 32、2キロのローカル線です。この地域の路線は小湊鐵道やいすみ鉄道など、大変魅力的なローカル線が多いのですが、反面、常に廃線の危機と隣り合わせといった印象です。

久留里線も不採算路線で赤い下線の区間が直近の廃線濃厚区間。100円を得るのになんと19.110円も経費がかかるJR東日本でも赤字路線のワーストを争う区間。しかし車両は全て新しいものが導入されているので見た目では分からない。

今回も、木更津から輪行をしながら上総亀山を目指し、そこから一駅ずつすべての駅をめぐって木更津に戻ってくると言うルートです。午前中は終点の上総亀山駅までの電車が6時台と7時台のわずか2本のみ。日中はかなり時間が空いて数本。そんな路線なのでなかなか骨が折れます。

上総亀山駅の近くには、亀山湖と言うダム湖があり、スポーツやレジャーで賑わっているところですが、やはり車で行く人がほとんどなので電車の利用客は少ないでしょう。上総亀山駅を出ると緩やかな新緑の里山をのんびり下ります。ここから久留里駅までの3駅が最もローカル線らしい景色だと思います。それらは無人駅ではあるものの、きれいに管理され、駅舎も比較的新しいものが多いのですが利用客はほとんどない感じです。


そんな駅をたどって久留里駅に到着します。


久留里は町のあちこちから名水が湧いており水汲み場も民家の軒先にあったりします。これは明治時代にこの地方で考案された「上総掘り」(井戸掘りの方法のひとつ)のおかげなのでしょうか。
また、こうした名水を使った酒造りも盛んだったようで、千葉県で最も古い江戸時代初期創業の酒蔵(写真)もこの地にあり、なかなかの人気のようです。
久留里の街を散策すると、城下町らしい古い町並みがあちこちに残っています。
 

田んぼの中に駅があったりします。

ここからは徐々に沿線の民家も増えますが無人駅がほとんど、しかし、線路や駅の整備も行き届いており、ローカル線といえども首都近郊のJR路線だけあってキチンと管理されている感じがしました。
それぞれの駅の様子や沿線の景色の移り変わりは動画をご覧いただければと思います。

木更津に戻ってきました。


近頃久留里ー上総亀山間はバス代替えで廃線濃厚、一度は行ってみたかったので満足でした。