潤活日記

超還爺のサイクルライフ

お尻は大事・・・。

自転車サドルのお話しです。
自転車の乗り心地を左右するサドルは、その善し悪しで自転車が楽しく乗れたり、二度と乗りたくなくなったりする重要なパーツのひとつでしょう。勿論それはママチャリでもロードバイクでも同じ。ママチャリは乗車姿勢が立っているのでクッションの入った大きめのサドルにお尻をどっかり乗せて体重の殆どを預ける形となります。一方ロードバイクなどは腕・脚・尻の3ヶ所に体重を分散していることと、ペダリング(自転車を漕ぐ)を妨げないように形も細長くなっています。


そのサドルが合わないと我慢できないくらいの痛みが襲ってきますのでサドル選びは重要、人はお尻の形も千差万別なので万人に適合するサドルはなかなか無いと思います。
お尻が痛い→サドルを替えてみる→それでも痛い→更に他の物に替えてみる、これの繰り返しを「サドル沼」と称されたりもします。勿論乗り方でも大いに影響がでます、数時間のレースやライドなら我慢できますが、私のように何十時間も乗り続けることが多い者にとっては大問題、でも私は幸運にもマッチするサドルに早めに出会えたのでサドル沼にハマらなかった方だと思います。私のベストなサドルは「革サドル」(米国製)で革は適度に伸縮する上にお尻の形に添ってくれるので適応範囲が広いようです。乗り心地を表現すると、ハンモックのようにふわふわと体重を支えてくれるので私は革サドルを使って来ました。以前何百キロも走るブルベで一度浮気をした事があります、その時は頭のてっぺんまで響く痛みで途中棄権寸前まで追い込まれてしまいました。恐る恐るお尻を見ると、尻の皮が剥け血だらけになっていて、椅子に座ることもままならず医者へ行くほど酷い目に遭いました。

写真上の赤いのが革サドル


そんな苦しみから救ってくれる革サドルですが、デメリットもあります、そう雨です。自転車に乗っている時間が長ければ雨に遭遇する確率も上がります。勿論そんなときは濡れないようにカバーを掛けるわけですが、普段の手入れも欠かせません。手間を掛けてもこのサドルは手放せない相棒です。
新車のグラベルロードバイクにも装着を考えていましたが、今回新しいモデルを試すことにしました、それは革ではなく雨にも強いゴム製で同じ効果を狙ったもの。今まで使って来たサドルと同じメーカーのもので、革同様中央のスリットにより左右の股の動きに同調し負担を軽減してくれるものと思われます。「やや硬めですが良いですよ」と助言も頂き、試してみることにしたのです。 結果は良い! 硬いと言われればそうかも知れませんが、今のところ私の許容範囲です。それより少し気になったのは滑りです。ゴムですからジャージのパンツとの相性がどうか検証中です。

写真上の黒いものがラバー(ゴム)サドル)


余談ですが、サドルと言ってもピンキリで、殆どは数千円台、ロードバイク用で高い物は10万円を超えます。勿論私の革やゴムサドルはそこまでしませんが・・・盗まれたら痛い値段です。(笑)



2021/09 追記 
現在このサドルで距離にして2500キロ走った感想として、滑りや硬さは気にならない程度で
十分効果は出ています。 次は耐久性と紫外線の影響がどれほどかですが、それは暫く時間を要しますのでまたいずれレビューします。


2023/4   追記
2年近く経ちました、800キロのロングライドもブルベもキャンプも普段使いでも乗っていますがすっかり慣れました。 そして体勢を時々意図的に変えたり長く乗るときは工夫を凝らすと全く不都合はありません。(私の場合はですが)参考までに。