潤活日記

超還爺のサイクルライフ

時は豊潤をもたらす

久しぶりに東京の倉庫から持ち帰ったシクロクロスバイク、ハンドルをランドナーバーに変えたりディスクキャリパー回りに手をかけるなど、倅とつるんで遊びに行く時の準備として粛々とメンテナンス開始。(^^)

(シクロクロスもレースをするわけでは無いのでポタリング仕様にしました)


ところでこの数年酒代稼ぎの定期LIVE以外はコロナで激減していたステージも徐々に回復、そのためついでにお蔵入りだったドラム機材も自転車と一緒に持ち帰り手元に置いてメンテすることにした。ペダルにチェーンなんてなんかパーツが自転車に似てる。さすがにセットを持ち込む程のシチュエーションはまだ先のようなので、とりあえず今回はペダルをひとつ追加してシンバルを置いている常設会場で一緒にキープすることに。

写真は Rogersのスチール製スネア、ほぼ50年と最も付き合いが長い。棚にはメイルプ・バーチ・ブラスにアルミと、素材もサイズも様々なスネアが並ぶがやはりこのスネアに戻ってくる。 演ずるジャンルにより自転車同様使い分けするのですが、癖を知り尽くしたスネアには安心感がある。湿度によって音質が変わる木製は扱いがシビア、その点メタル系はずぼらな自分の性格に合っているのかも知れない。 


車やオートバイ、自転車などは経年劣化で使い続けることは難しいが、アナログの楽器というものは使い込むほど音が馴染む、時間が豊かな音を育てるのだ。自分の木製楽器で見るとアコギターは30年目のJ-45よりも50年になるYAMAKIのギターの方が音に深みがある。木製のメイプルのドラムセットも頻繁に叩き、常に音がある場所で保管するとサスティーンに艶が出てくる感覚がある。いずれにしても大切に手をかければ長持ちするのでそれこそ一生物。 


余談ですが、そんな楽器は現代プレミアが付くことも多い。学生時代に先輩から譲り受けたC.G.Connのアルトサックス、甲状腺癌の手術のあとは吹けなくなったので知り合いのミュージシャンにプレゼントした。すると数日後メンテに出したら100万近いプレミアが付いていると驚いて電話してきた。「大切に使ってくれれば本望」と伝えたが、つい先日ギターのミュージシャンから聞いた話にはもっと驚いた。なんと所有ギターの中に桁違いの値段が付いている物があると言うのだ。バイオリンの「ストラディバリウス」など上には上があるが、投資対象なのか価格高騰には付加価値という目に見えない物欲が絡みとどまるところを知らない。楽器の場合は演奏するプレイヤーこそが大事だと思うのだが・・・。
(笑)