潤活日記

超還爺のサイクルライフ

半世紀前の約束

幼い頃、夜中に母が死んでしまう夢で目覚めると、この世で最も安心していられる母の温もりが失われてしまうのではないかという恐怖に「お母さん死なないで」と泣きながら母にしがみつく。母は「大丈夫大丈夫、ずっと一緒にいるからね」と怯える私を抱きしめてくれました。母の腕の中で泣き疲れいつの間にか再び眠りについていました。
あれから50年余り母はその約束を守ってくれました。


夜も明けやらぬ早朝、電話の向こうから母が旅立ったと知らされる。覚悟はしていましたが、なぜかあのときの事が蘇ってきて思わず私は「ありがとう」とつぶやいていました。