潤活日記

超還爺のサイクルライフ

駅の掲示板

今では目にすることは無くなった駅の伝言板。若い方は駅にそんな物があったことすら知らない人も多いでしょう。まぁこれは昭和の話、電車を利用するような年齢になると駅で友達と待ち合わせることが多くなる、勿論ポケベルも携帯電話も無い時代なので時間の扱いも今とは少し違う気がします。駅の伝言板には文字通り伝言が残され、チョークで書かれた伝言を見た者はそれを黒板消しで消しておくのがマナー。公の場に掲示されるものなので誰でも見ることができ、時には伝言とはほど遠い恋人達のやりとりにも微笑ましさを感じたり嫉妬したりもしました。 ネット社会の今、個人の情報も公の情報もネット上を一瞬にして駆け巡りひとつひとつの事柄の真偽を吟味する間も与えない、そのスピード感には満足する一方、一端方向を間違えるとあっと言う間にとんでもないところまで行ってしまう危うさに時として尻込みしてしまう自分もいます。


移動する足もまた車やオートバイのスピードでは無く、不意に立ち止まることもゆっくり進むことも出来る自転車のスピードが自分には心地良く安心なのです。
世代交代を済ませ次の世代にバトンを渡すと案外世の中の見方も変わるもので、時代は進まなくてはならないですが、年を重ねると駆け抜けてきた時代がなんとも懐かしくなるものなのだと身をもって感じる今日この頃です。