潤活日記

超還爺のサイクルライフ

箱根を超えて御殿場へ

100周年記念ブルベ試走第2弾、今回のルートは大船から箱根・御殿場を回って戻ってくる200キロです。


まずは湘南の海沿いを走り小田原を過ぎ湯河原、そして奥湯河原から箱根へ至る「椿ライン」を登ります。この「椿ライン」は大観山を経て芦ノ湖まで続くワインディングロード。斜度はさほどでもないのですが約20キロとやや長め。試走でもなければ坂嫌いな私的には登りたくない道です。(笑)

道中 多くのオートバイが爆音をたてて追い抜いて行きます、実はこのルート2週間前に私もオートバイ(爆音ではありません)で大体のルートは既に下見していたので頭に入っています。


気になるブルベなどの前にはこうした試走をすることがありますが、実際に自転車で走らないと今ひとつ感覚は掴めませんしタイムも測れないので仕方なく自転車で実走と相成りました。
「椿ライン」中程の眺めの良い椿台という所にレストハウスがあります、そしてその奥へ進むと土肥椙山巌窟(しとどの窟)という源頼朝由来の歴史的逸話の多い洞窟が有り、試走だし時間制限があるわけではないので悪い癖が出て寄り道してみました。

少し行くとトンネルが有るんですがトンネル好きとしてはその雰囲気になんとなく違和感を覚えました。
そして短いトンネル内はまるで冷房が効いているかのような涼しく長い登りで火照った体に一息つけたのでありがたかったのですが暫くとどまると肌寒くなる程。
トンネルを出るとすぐに林道入り口があり、その横に石燈籠や石仏群と記念碑などが置かれています。例えようが無いのですが、この場所はゆっくりして居たいような、その逆に早く立ち去りたいような不思議な心持ちになるのです。その先の細い石燈籠の並ぶ道を降りて行くと「しとどの窟」があるようなのですが、そこからの道は薄暗く雨でもないのにしめった感じ。ふと「今日は洞窟が目的ではないので行くのをやめておこう」という気になり、お地蔵様に手を合わせてその場を離れました。
帰ってから知ったことですが、この土肥椙山巌窟はパワースポットとしても強力な心霊スポットとしても知られているようで、もしかしたら違和感がしたうすら寒いトンネルや石仏群のある入り口で不思議な感じがして先へ進めなかった(阻まれた)のもそんなことも関係あるのかもしれない。


しとどの窟に関するサイトはこちら


再び椿ラインに戻り登りはじめます、この日は高校野球で神奈川の橫浜高校-広島新庄戦、周囲には誰もいないのでネットラジオを聞きながら登っていると、双方譲らずの試合でなかなか点が入らない、だが広島新庄に2点目が入り、橫浜は2点ビハインドで九回裏を迎えた。1・3塁とランナーが出たもののすでに2アウト、ここでなんとスマホの電波が途絶える、「マジか~、でもこの雰囲気じゃ流石の横浜も厳しいなぁ、まっ、一気に3ランホームランでも出たら別だけどw・・・、そんな漫画みたいな話はないか」気になるが仕方なくいまは峠を目指し必死に登るしかないと大汗をかきながらなんとか大観山の展望台に到着。

スカイラウンジで一服しているとラジオが復活、聴こえてきたのは「いや~ここへ来て橫浜の粘り勝ちですかねぇ」と解説者が言っているではないか、なになに一体何があったの? とヤキモキして聴いていると「一年生が3ランホームランを打つとはおどろきですねぇ」何~っ、嘘だろ~、そんな美味しいところ聴きそびれるなんて・・・。
登り切った喜びより聴きそびれた悔しさが勝った。


そこから一気に芦ノ湖まで下る途中変な液体が霧状になって被さってきた。初めは晴れているのに雨か?と思ったがしばらく走っても乾くどころかぬるぬるベタベタと気持ち悪い。色もなければ臭いもしないがたまらず湖畔のトイレに駆け込み石けんで洗い落とす。それでもなんとなく全てを取り除けていないようだし液体の正体が何なのかが気になってしょうがなかった。道は結構な渋滞、そこを過ぎ湖畔を走り再び登って長尾峠を目指す。長尾峠までの道は開放的で見晴らしも良く苦しい登りも苦にならなかった。
丘の向こうに大涌谷も見えますね。(写真下中央)


長尾隧道を抜けると目前にデッカい富士、これぐらいのご褒美がないとネ。(^^)V


こっからは下り基調で松田まで、登りのロスタイムを挽回しなくてはと40キロ以上でかっ飛ばし国道246では停滞気味の車をバンバン抜き去る。曽我梅林を過ぎ最後の難関の「やまゆりライン」へ突入、正直200キロでここまで登らされるのはいかがなものか?ロートルは引っ込んでろって事かな?なんて独り言をぶつぶつ言いながら平塚・藤沢と来てなんとかコンプリート、自宅へ戻る頃にはいつものように黒いパンツに白く塩が吹いて柄模様。

(フォトコントロールにも寄ってみました)

平塚市


今回は熱中症もハンガーノックも起こさず走り終えました。
摂取した水分は合計で8リッター(2L✕4本)でタブレット及び乾燥梅干しの塩分は合わせて13.76g(出発前の朝食・エネルギージェルを除く)

9月早々のブルベなので試走はこの時期でも仕方ないのですが、この猛暑の長距離と山登りで今日はさすがに疲れた~。(笑)