潤活日記

超還爺のサイクルライフ

【関西の旅】其の四 (奈良・大阪)

今回の奈良で最も来たかった場所がこの「唐招提寺」です。 他の寺院は何度か訪れていますがこの唐招提寺は初めて。

鑑真和上による唐招提寺は当初「唐律招提」(唐の律を学ぶ道場)と称していたが、後に官額を賜ってから「唐招提寺」となる。
日本ではそれまで仏に使える者の規範が明確ではなかった、そこで仏教教団の構成員が日常生活上守るべき「規範」「きまり」を意味する「戒律」を授ける「伝戒の師」として唐の高僧 鑑真和上 を日本に招いた。
鑑真は仏教者として規範となる「戒律を授ける」制度を確立した。そしてその戒律を授ける場として「戒壇」を設け一般信者や僧侶に「戒律」を授与する儀式を行った。


この唐招提寺の前に訪れた東大寺にも鑑真による「戒壇」は残っています。「招提」はサンスクリット語で僧団組織を意味する。

金堂 (国宝)



廬舎那仏像  (国宝)
当初は光背に1,000体の小さな化仏様があったようですが、残念ながら時間の経過と共に僅かに失われています。



千手観音菩薩立像 (国宝)
廬舎那仏像同様に当初は実際に1,000本の腕が存在したようです。


薬師如来立像 (国宝)
唐招提寺の仏様は全体的に丸みを帯び穏やかで優しいお顔をしています。


こちらが「戒壇」ですが 当初の御堂は焼失 土台のみが残されています。


鑑真和上の御廟へ

深く美しい苔むした御廟への道、苦難の道のりだった大海を思わせます。


10年という時間と幾多の苦難を経て来日、失明しながらも日本の仏教のために晩年を捧げてくださった鑑真和上。

後ろ髪を引かれる思いで寺を去るとき 暑さを忘れ充足感と感謝の気持ちでなんとも言えない気持ちになりました。




続いてはほど近い場所にある「薬師寺」です。

金堂と東塔

東塔(国宝) 薬師寺創建当時の唯一の建物です。 

西塔

大講堂

「薬師三尊像」(国宝) 実際に見る薬師如来に日光菩薩・月光菩薩は美しい。
 

奈良はここまでです。



その夜は大阪入り

ミナミや道頓堀界隈を徘徊 (^-^)

法善寺横町で〆くくりホテルへ

厳しい暑さがこたえた一日でしたが、明日は待望の・・・。