潤活日記

超還爺のサイクルライフ

【関西の旅】其の二 (愛知・奈良)

関西の旅二日目(今回はオートバイです)、早朝に宿を出て熱田神宮に立ち寄ります。その昔ここは伊勢湾に突出した岬上に位置していたが、干拓により今は海からかなり遠くなり街の真ん中。緑に囲まれた境内を進むと迎えてくれたのはここで野生化しているという名古屋コーチン。立派な雄鶏が闊歩し一日の始まりを告げるひと鳴き。 さらに先へゆくと拝殿が見えてきました。草薙剣(くさなぎのつるぎ)を祀る神社は華美な装飾もなく落ち着きのある厳かな古社でした。


熱田神宮でお詣りをしたあと140キロ走って9時過ぎに奈良に到着。今回の奈良は仏像をしっかり見ておきたいという旅でもあります。奈良の寺院は何方もご存じの事柄が多いので今更という感じですが、日記なので思いのままをつづります。


まずは国が国民の安寧を願って創建した我が国最大の仏教寺院の東大寺。
そのスケールもさることながら魅力的な国宝の数々を所蔵しています。
東大寺の参道を進むと巨大な大門がそびえ立っています、この門は鎌倉時代に再建された国宝の南大門、更に門内に向かい合って立つ金剛力士像(阿形像・吽形像)は運慶と一門によるこちらも国宝。つまりはいきなり国宝に迎えられる訳です。

南大門・金剛力士(仁王)像


大仏殿の前にあるこの金銅八角燈籠、実はこれも国宝、そして大仏殿も、もちろん廬舎那(大仏)もです。東大寺の場合犬も歩けば国宝に・・・って感じ。

(丁度清掃作業が行われていてサイズが分かりやすいですね)


大仏殿を離れ少し行くと黒く重量感のある鐘楼が見えてきます、近づこうと歩いてもなかなかたどり着けないと感じるほど巨大なもの、もちろんこの鐘楼も梵鐘も鎌倉時代に作られた国宝。
そして梵鐘は日本で一番大きく通称「奈良太郎」と呼ばれています。
因みに2番目は高野山の「高野次郎」3番目が吉野 世尊寺跡の「吉野三郎」です。

梵鐘は、総高3.86m、口径2.71m、重量26.3t、サイズ感が伝わるでしょうか?(・-・)



東大寺=廬舎那仏(大仏)という印象が強いのですが東大寺は国宝の宝庫。例えば建物自体が国宝の「法華堂(三月堂)」その堂内には本尊の不空羂索観音像を中心に奈良時代の仏像合計10体、その全てが国宝で天平彫刻の粋が集められているのです。


最後に東大寺と言えば「お水取り」が有名です、その儀式の修二会が行われる「二月堂」に私は惹かれます。京都の清水寺、四国の旅で訪れた大洲の少彦名神社の参籠殿と同じ傾斜地の建築法である懸造りで建てられており何とも美しい。


大松明が乱舞する様を機会があれば見てみたいものです。

この奈良巡りはまだ続きがあるのですが、長くなりますので今回はここまでにします。
次回は「興福寺」「春日大社」から。