潤活日記

超還爺のサイクルライフ

救命救急の待合室にて

救命エリアでは救急隊によってストレッチャーで運ばれてくる患者に医師や看護師、処置を待つ人々に加え急な知らせに駆けつけてくる関係者で待合室は慌ただしい。また老若男女国籍も色々で様々な言語が飛び交う。 ここは湘南という土地柄なのでこの夏も熱中症に加え海が関係する急患も増えるだろうなぁ。

流れが落ち着いて一段落しても常に賑やかなのが小児科でひっきりなしに泣き声が聞こえてくる。 特に赤ちゃんの泣き声は尋常ではない、きっと不安で顔を赤くして精一杯発しているんだろう。「お〜、元気がいい子だ」(^^)

ところで、よく電車やバスの中で乳児の泣き声に腹を立てる人の話を聞く。もともと赤ちゃんの泣き声には神経を逆撫でする成分が含まれていると聞いたことがあります。自ら話すことも行動することもできない小さな赤ちゃんができる唯一強力なアピールで、時にその泣き声が周囲に異常を知らせ命が救われることもある。つまりは初めから赤ちゃんの泣き声は聞き流すことを許さないようにできている訳だから腹を立てても仕方ない事なのです。 一方赤ちゃんの笑い声は微笑ましく間違いなく皆を幸せな気持ちにしてくれる凄いパワーもありますよね。

日本人は人に迷惑をかけないようにと教育される、だが、海外では自分もかけてきたのだからお互い様なので許すという考えもあるのだ。赤ちゃんに迷惑をかけるなと言ってものれんに腕押し。何にせよ人を思いやれる寛容さがあれば少しは暮らしやすいのかもしれない。検査結果や診察を待ちながらそんなことをぼんやり考えていた。