潤活日記

超還爺のサイクルライフ

ブルベ挑戦に一筋の光が

ブルベ(BRM414)
ブルベとは、タイムや順位にはこだわらず、制限時間内で完走し、ACP (仏、Audax Club Parisien)の認定(BRM)を受けられる超長距離サイクリングイベント。
今回は千葉から茨城のつくば山系などを縦断し、栃木のもてぎから茨城の霞ヶ浦を脇に見て多古町を回ってくる300Kmです。
DNF続きで負け慣れしてしまっているせいか、気合いは入っているものの自信はさっぱりありません。
それでも仲間とともに再び300Kmにチャレンジです。


全コースで登る高さはおよそ2.770m、この時期としてはそこそこ盛り込まれたコースで、後に4人に1人は完走できなかったというからブルベを満喫というよりプチ修行というイメージ。ベテランも「結構いやらしいコース設定だなぁ」とつぶやくほどでした。
スタートして程なく筑波山の登りが始まりました。300でいきなり山登りじゃ早々につぶれてしまいそう。ようやく登り終えると更に2つほどアップダウンを繰り返します。
しかし、今回は膝痛の兆しがありません。というのも主治医から痛み止めを処方してもらい予め服用、やっとの思いで筑波を超え後は平地をひたすら250キロ走り続けます。でもなかなかスピードが乗ってきません、時間的にもさほど余裕を作ることができず、PCでの休憩もそこそこに進んできました。日没を過ぎ夜間走行に入ると予報より早く気圧の谷の影響で強力な向かい風と前から打ちつける大粒の雨に悩まされ進むに進めない状況、体力と脚力を奪われながら進んでいるとなんとGPS(Edge 1000J)がフリーズ、再起動もかけられず使用不可、仕方なくスマホでルートラボを呼び出して進むもレスポンスが悪く思うようなナビにならず、散々コースを外れ時間のロスが重なる。更に雨で画面操作も困難を極め、「あ~あと70キロ、ここで終わりか」とつぶやき途方に暮れる私の横を反射ベストを着た参加者の方が通り過ぎた、遠ざかるテールランプを一瞬ぼーと眺めていた  !!これを逃せばもうチャンスは無いとばかりに猛然とその方を追い暗闇に浮き上がる赤い光を頼りに必至に進む。信号待ちでGPSトラブルのことを告げると快く後ろに着かせてくださいました。やがて雨もやみ静かな夜道に二人の自転車の音だけが響く。およそ3時間走ったところで突然GPSが息を吹き返した。ゴールまであと20キロ足らず、先行の方にお礼を言ってコンビニでトイレ休憩。時刻は深夜0時をだいぶ過ぎていて余裕は無い。ゴールの道の駅まで手賀沼の縁を回って、午前2前にようやく完走を果たした。ゴールでは仲間が長いこと待っていてくれて共に完走を祝って車の中でささやかな祝杯をあげました。
そう、今回は不思議と膝痛は無し、何度も棄権が続いて涙をのんでいただけに、これからも走れそうな予感がしてものすごく嬉しかったぁ。そしてホットした瞬間でした。